無名のデザイナーNUNOHENGEです。
前回、ちょっと遊んだ手作り帽子を紹介しました。
その際図書館からお借りした帽子の本を、そろそろお返ししないといけません。
返却する前に、もう一つくらい作っておこうかなあ。
帽子をそこそこ持っている私も、一度もかぶったことが無い種類があります。
勿論、作ったことも無いデザインです。
それは、ハンチング。
19世紀半ば頃から狩猟に用いられていた帽子らしいです。
私の勝手なイメージだと、上品なおじさまと凄くお洒落な若者がかぶっているイメージ。
前者の主な素材は、ツイードや皮革。
後者は綿の柄物などカジュアルな感じかなあ、本当に勝手なイメージですが。
そもそも私は、ハンチングと言うものを全然見てこなかったのです。
恥ずかしながら、ハンチングの知識はゼロです。
よし、この機会にハンチングを作ってみよう。
今回は本の通りに、アレンジせずに作りました。
まず最初に、出来上がりの写真をどうぞ。
そうです。ハンチングってこういう形なんです。
ボディの先端があたって頭頂部が尖って見えますが、なだらかな円形です。
どんな形の型紙を使うかというと。
つば(ブリムというらしい)も含めて、型紙が3種類だけです。
表布3枚、裏布3枚の裁断です。
なんだ、楽勝じゃん。
いえいえ、途中で気が付きました。
この型紙は縫製技術を試される形でした。
逆カーブを縫い合わせます。
ましてや、今回ドレスの生地を使用しています。
トップは生地にレースをのせているので、土台の生地がたるまないように注意しました。
高級感を出したいので、表地だけでなく裏側の生地にも芯を接着しました。
つば部分には、硬い芯を貼っています。
ハンチングは、カジュアルな場合はラフに仕立てても良いかもしれません。
でも今回は高級感を出したかったので、きちんと芯を接着して縫製にも細心の注意を払いました。
ハンチングは奥が深い帽子です。
少し、寄ってみます。
自転車のサドルではありませんよ。
さらに、寄ります。
結構光を当てているので白っぽく見えますが、黒です。
レースの柄がわかりますか。
ほんの少し、きらっと光る糸が入っています。
これは帽子というより、アクセサリーの感覚で使用するのが良いのかもしれません。
合わせて着用している服は、へんげオリジナルの5通り位?に着方を変化させる服です。
(1年半位前の制作なので、着方のバリエーションを忘れてしまいました)
大人のさり気ない華やかさを演出するのに、いかがでしょうか。
本当は少し照明を暗くして雰囲気満点で撮影したかったのですが、やはり黒は無理ですね。
レースの感じがわからなくなります。
写真写りが悪い帽子でした。