NUNOHENGE草子

無名のドレスデザイナーNUNOHENGE 

大量に廃棄される服のことを思うと、眠れなくなってくる。

今週のお題「眠れないときにすること」

 

無名のデザイナーNUNOHENGEです。

 

バブル景気の頃、洋服は作れば売れる時代でした。

パリピ達が(当時そういう呼び方は無いけれど)夜な夜な街に繰り出す一方、私達服飾関係者は深夜まで残業しました。

夜食の天丼は3口で平らげます。

帰宅は毎日、終電です。

クリスマスも変わらず残業の私達に、先輩がクリスマスケーキを買ってきてくれました。

 

その頃、有名ブランドの在庫が大量に焼かれるという報道が出ました。

バーゲン販売を避け、ブランド価格維持のためだそうです。

 

最近は、リサイクルの動きも随分出てきたと思います。

それでもまだ、大量在庫の保管コストなどの問題で廃棄される服が沢山あります。

単価を下げるための大量生産の副産物は、時を経ても変わらないようです。

 

悪あがきとはわかっていますが、私はリメイクの提案をしています。

 

例えば、こんな風に。

 

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元のコートはこちら。10年前の物です。

 

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光の加減で色が違って見えますが、同じ物です。

アンゴラ混ウール、金釦、スタンドカラー。

トラディショナルなデザイン。

残念ながら、生地の所々に劣化が見えます。

特に左ポケット。

スタンドカラーも型崩れしています。

 

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生地の劣化を全部カバーすることは無理なので、ビンテージ感を出すデザインにしました。

レースモチーフをバランスを見て配置します。

 

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スタンドカラーの釦ホールを塞いで、レースモチーフで隠します。

釦は、黒の地模様入り。

ハットはCA4LA、手袋はユニクロをコーディネート。

 

量産のコートが、手を入れたことで一点物になりました。

大人クールに着こなして欲しいコートです。

 

 

そう言えば一つ前の記事で、ぬいぐるみ象の手足が動くからくりですが。

左右を貫通させて外側を釦で留めています。

一点に何度も糸を刺ししっかり留めると、動くようになります。

 

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ぬいぐるみも、手足が動くと楽しいですね。

 

今回レースモチーフの縫い付けで、眠れなくなってしまいました。

深夜気がつくと、ぐあああ眼がああああああ。